魚の産卵場所となるなど、多くの生き物を育み、
「海の中のゆりかご」ともいえる「藻場」。
広島湾では沿岸部の埋め立てなどの影響でその多くが姿を消してしまいました。
広島市は失われた藻場の再生に向けた実験を始めました。
1970年代の初めから広島湾沿岸部で始まった大規模な埋め立てなどにより、
約20年間で広島湾の藻場は3分の1以下にまで激減したと言います。
広島市は、失われた藻場を再生することで魚の生息に適した環境を取り戻し、
漁業資源を増やすことを目指しています。
その切り札として期待されるのがこちら!
その名も「貝藻くん」です。
重さは約60kg、コンクリートの土台に
プラスチック製のかごが設置されていて、
中にはカキ殻が入っています。
廿日市市や三原市で効果をあげているというこのブロック。
海藻の種を付着させた糸を括り付け、海に沈めました。
今後は水中カメラなどで観察を続け、藻場の生育状況を確認していきます。