陸・海・空の共同部隊「自衛隊海上輸送群」に新たな輸送艦が完成しました。
母港となる海上自衛隊呉基地に 30日引き渡されたのは、中型輸送艦「ようこう」です。
「ようこう型」輸送艦の1番艦として30日に就役し、3月に発足した陸・海・空の共同部隊「自衛隊海上輸送群」に編入されました。
4月就役した小型輸送艦「にほんばれ」に次いで2隻目になります。
式では、造船会社から「ようこう」が自衛隊に引き渡されたあと、松村和彦艦長に自衛艦旗が授与され、艦尾に掲げられました。
このあと若宮健嗣防衛大臣補佐官が訓示しました。
若宮健嗣 防衛大臣補佐官
「本土と南西主要島嶼部間の輸送を担う本艦『ようこう』の重要性は非常に高い」
「ようこう」は全長およそ120メートル。
船体の前後に「ランプ」といわれる可動式のスロープを備えていて、岸壁から直接車両などを搭載することができます。
海上輸送群の艦船は、2027年度末までにあわせて10隻に増強される予定です。