広島県大崎上島町で、自動航行システムを搭載した船を使って離島に荷物を運ぶ試験運航が始まりました。
試験運航は、将来的にコスト抑制や人手不足の解消につなげようと、大崎上島町と自立航行システムを開発する「エイトノット」が実施しました。
使用するのは、民間の船に自動航行システムを搭載した「スマート海上バス ゆき姫」です。
4台のカメラで周囲360度を監視し障害物や他船を回避しながら、目的地まで自動航行します。
エイトノット 木村裕人代表取締役
「周辺の情報を検出するためのセンサーが取り付けられていて、それらの情報を全てコンピューターで処理をして正確に。例えば、周りに船がいれば避ける」
竹原港を出発しておよそ30分ほどで、生野島に到着しました。
島には現在、5世帯8人が暮らしています。スーパーも自動販売機もないため、普段は買い物のたびに、船で大崎上島に渡っています。
荷物を受け取った住民たちは、担当者から中身の確認方法などの説明を受けました。
住民
「こういう生協さんが船と合わせて運んでもらえるいうことはすごく楽です」
住民
「(3月まで)毎週来るってわかったらね、計画を立ててあちらに買い物に行かなくてもいいようにやりたいなと思いますね」
エイトノット 木村裕人代表取締役
「船自体が移動の制約になってはいけないと思ってますので、我々のシステムがそういったところをサポートして、将来的には無人航行というものをいつかは実現したいと思っております」
「エイトノット」は将来、離島からでもスマホひとつでタクシーを呼ぶような感覚で船を呼んで、行きたい所に移動できるシステム開発を目指しています。