厳しい暑さが続き、番組では野菜やタマゴ、コメなどの品不足・値上げなどについてお伝えしてきましたが、魚について調べました。
秋の味覚にも影響は出ているんでしょうか・・・
「きょう、入荷になるサンマです。去年よりもサイズが大きい感じですね」
広島市中央卸売市場には先週金曜日に北海道で水揚げされたサンマ1400キロが届きました。
ことしの北海道の初水揚げは400トン~500トンと去年の70トンを大きく上回りました。
値段も去年の半値だそうです。
(ことし:2,500円/キロ 去年:5,000円/キロ)
この道50年、サンマなどを扱ってきた仲卸業の 曽我敬一さんも初入荷の値段に驚いたそうです。
「ことしは豊漁。取り始めにこれだけ値段が安いことはまずない。
取り始めのサンマはまだ細い。
9月・10月にならないと、海水温が下がらんとダメよね」
脂がのったおいしいサンマが届くのは来月以降になりそうですが、今後の収穫量が心配です。
瀬戸内近海で獲れた魚介類のセリが始まりました。地場の魚の影響はどうなんでしょうか。
広島魚市場 鮮魚部 住田幸司 部長
「猛暑かどうかはわからないんですけど、魚種は減ってはきていますね。昔、多かったものがもう取れなくなったとか、少なくなったとかっていうのはあると思います。底物のカレイ・ヒラメが減ったと思います」
一方、これからオススメの魚は・・・
広島魚市場 鮮魚部 住田幸司 部長
「瀬戸内海全般はおいしくなる時期だと思います。
タイにしてもアジ・サバにしても、もうちょっと脂が乗ってくると思うので、全般的においしいと思います」
創業340年、水産物仲卸の吉文の吉本社長は、今は辛抱の時期だと話します。
吉文 吉本崇仁 社長
「暑くなるので魚も沖へ沖へ、涼しい方へ逃げていってしまうんですよ。
今、ガソリン代が高くなっているので、漁師さんもガソリン代かけて沖まで出ないといけないんですよね。っていうことはコストがかかってしまうので、漁師さんがやっぱり取りに行かれてないので、値段が上がりますよね。今、悪いスパイラルに入っているというか」
気になるのは台風10号の影響ですが・・・
吉文 吉本崇仁 社長
「台風が来て、海をかき混ぜると、その後には魚が獲れ始めるので悪いことばかりでもない。
9月ぐらいから地元の江田島とかでも定置網漁が始まるので、今回の台風で海がかき混ぜられて、いい状態で9月の定置網漁が始まって、入荷が増えてくれたらいいかなっていうのは思っていますね」
北海道から届いたサンマです。まだ旬ではありませんが、この時期としてはまあまあ大きいんだそうです。
これまでに大量に獲れたとういうことで価格も去年の半値ということです。
ちなみに、総務省が出している100gあたりの広島市のサンマの平均価格では去年、大きく値上がりしています。
最初の収穫量が極端に増えたため、報道などで取り上げられました。
海水温が上がっているため、水温の低い陸地から離れた海域にサンマが生育しているため、何日も遠出して獲ったということなんですが、なぜ増えたか、厳密にはわからないとのことです。
今後は収穫量も減り、脂がのった旬な時期、来月後半ごろには値段も高くなるんじゃないかということです。
そして、広島と言えばカキ
これから冬場に向けて旬の時期となりますが、夏の猛暑で海水温が下がらず、カキの赤ちゃん(稚貝)が死んでしまったりしたエリアもあるそうで、収穫が心配されます。