広島湾に浮かぶ江田島は、豊かな自然があふれる島。その周辺の海岸は砂浜、干潟、岩場など変化に富んでおり、それぞれをすみかとする多彩な生物が生息している場所としても知られています。藻場も絶好の稚魚の隠れ家となり、小さな生き物の成長の場になっています。
海辺を散策していると、タツノオトシゴなどの珍しい生き物も見ることができるかもしれません。
そんな江田島の海の生き物と出会いたいなら、廃校となった深江小学校を活用した大柿自然環境体験学習交流館「さとうみ科学館」へ。ここでは近くの海で採集した海の生物を飼育・展示しています。また、「海辺の自然」「ふるさとの自然」をテーマにした科学研究や環境学習の場の企画・運営や、江田島湾に生息するカブトガニの調査研究も行なっています。
アクアギャラリーでは水槽やアクアパネルが並び、江田島周辺の里海に暮らす生き物たちが展示されています。江田島で発見された新種のエタジマホンヤドカリのほか、カブトガニ、カニ、イイダコなど、珍しいものから身近なものまで間近で見ることができます。説明を読んでじっくり観察してみると、その生き物独特の色合いや動きなどに気づいて、面白いですよ。実際に触れることができる展示もあり、大人も子供も興奮することうけあいです。
海辺で観察する自然観察会などのイベントも開かれているので、それに参加すれば、さらに奥深い里海の世界に触れることができそうです。
(データ)
大柿自然環境体験学習交流館「さとうみ科学館」
住所 江田島市大柿町深江1073-1
電話番号 0823-57-2613
開館時間 8時30分~17時15分
休館日 土曜、日曜、祝日、年末年始
入館料 無料(研修室等の利用は別途)
(アクセス)
呉市街から車で約50分
広島市の宇品港からフェリー有