廿日市市は6月4日、広島県・宮島の包ヶ浦自然公園の活用策について住民説明会を開き、今後の方針やスケジュール案について理解を求めました。
説明会には宮島の住民など100人余りが参加しました。
廿日市市は、「包ヶ浦自然公園」に高級ホテルの誘致を検討していましたが、地元の意見などを踏まえ、計画案を変更しました。
市有地10ヘクタールのうち海側を「市民開放エリア」、山側を「収益事業エリア」として、民間から事業者を公募するとしています。
廿日市市・松本太郎市長
「魅力ある場所として再生維持していくためには、多くの財源が必要。
その財源確保のひとつとして、民間の力を活用し、土地の賃借料や建物の固定資産税の収入を確保する収益事業の必要性については一定のご理解頂けたと考えております」
公募の対象は、当初の高級ホテルに限定せず、宿舎やキャンプ場にも広げるとしていますが、住民からは高級ホテルありきではないかなどの意見が出ていました。
宮島地域コミュニティ推進協議会・正木文雄会長
「少し前進したかなという部分はありますけど、一定の理解を得たという部分はちょっと違う。みんなと話し合いながら進めていきたい」
廿日市市・松本太郎市長
「(高級ホテル)ありきではありません。しっかりと令和7年度の中でみなさんの声を聞かせていただく、しっかりと準備期間を取っていますので」
廿日市市は、6月議会で希少生物の調査や公園の整備方針の策定などにおよそ3000万円の補正予算案を提案します。
一方、「収益事業エリア」の公募手続きについては来年度の予算に計上したいとしています。