レポート
2024.09.12

子どもの水難事故は “川” が断トツ 川の事故を防ぐには

夏休みの後半、屋外のレジャーに行く人も多いと思いますが、広島県内では、子どもの水難事故が相次いでいます。

 

7月は広島市の三篠川で中学生の男の子、

8月に入り福山市の芦田川で小学生の女の子が命を落としました。

警察庁がまとめたデータによりますと、子どもの水難事故・場所ごとの内訳では、「河川」が59.3%と圧倒的でした。

 

川で遊ぶときに気をつける点を取材しました。

RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「広島市安佐北区です。奥にはキャンプ場が見えますが、手前には川が流れています」

 

キャンプ場付近では2020年8月、水遊びをしていた20代の男女が溺れ、病院に搬送されましたが、その後、死亡しました。広島市は注意を呼びかける看板を設置したものの、2022年には10代の男性が流され、事故が相次いでいます。

 

日本赤十字社広島県支部の 佐藤藍 さんです。

佐藤さんは、水難事故を防ぐための講習を行ったり、海やプールで監視活動をしたりしています。

 

日本赤十字水上安全法講師 佐藤藍さん
「広島は川が多い地形。身近な所にあるのが大きな特徴」

はじめは少しずつ深くなっていきますが、ひざの高さに到達してから、一気に深くなります。さらに数メートル進むと、足が浮いてしまいました。

赤十字社安全法講師 佐藤藍 さん
「石のすき間にはさまるなど足を取られてしまい、転んでしまう。深いところであれば、流れに押されて、自分で戻れない」

 

滑りにくいウォーターシューズを履くこともおすすめだといいます。

川の特徴を見極めることも大切です。

蛇行している場合、外側の流れが速く、深くなります。

一見穏やかなように見えますが、向こう岸に泳いで渡ろうとするのは、非常に危険です。

また、橋の下や流木などの障害物でも流れが複雑になるそうです。

 

このほか、ライフジャケットは必ず着用してほしいと呼びかけます。

溺れそうになったら、あわてず、“浮いて待つ” ―。

足を下流に向け、岩などを蹴りながら岸に向かいます。

赤十字社安全法講師 佐藤藍 さん
「流れや川底は日々変化するので、身近なゆえに油断してしまう。

ライフジャケットを着用して、安全に遊んでほしい」

 

以下の川遊びのルールを守ってください。
▽川に入る場合は、必ずライフジャケットを正しく着用してください。

▽上流の天気と下流の様子など周囲をよく確認しましょう。

絶対にひとりで行動しない。大人の手の届く位置で遊びましょう。

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