福山の鞆の浦は古くから潮待ちの港として栄え、江戸から昭和の古い建物や港湾施設などが残る町並みは数々のドラマや映画のロケ地となってきました。その鞆の浦のシンボルは港にそびえた立つ石造りの常夜燈。ドラマ「流星ワゴン」のなかで重要なシーンに登場したのを覚えている人も多いのではないでしょうか。
江戸時代の「安政六年己未七月」(1859年)に建てられたもので、その高さは海中の基礎も含めると10mを越す堂々たる大きさ。港の常夜燈としては日本一を誇ります。
夜は常夜燈に電気がともされるので、幻想的な港町の雰囲気を楽しむのもおすすめです。
鞆の浦には、この常夜燈のほか、風波から港内を守る防波堤の「波止(はと)」、船体を修理する海中の天然ドックともいえる「焚場(たでば)」、積荷の揚げ下ろしを行う石段の船着場「雁木(がんぎ)」、船の出入りを管理する港湾事務所「船番所」など江戸時代の港湾施設がセットで存在していました。この5点セットがほぼ完全な形で残っているのは全国でもここだけなのだとか。雁木に腰掛けて目の前の海を見ながら、のんびりとしたひととき・・・。潮風が心地よい港町でスローな時間を過ごしてみませんか。
(鞆の浦へのアクセス)福山東ICから国道182号。約45分
イベント名 | シンボルの常夜燈が灯る鞆の浦 |