一般社団法人 瀬戸内プロジェクト in 広島 は、7月23日~24日の2日間、広島県内の小学5・6年生20人が結成した「瀬戸内こども調査団 in 宮島」が、名産の「カキ」と絶滅危惧種「ミヤジマトンボ」を学ぶことを通して、宮島の海のすばらしさと海が抱える問題を知り「自分事」として考える🤔 参加海洋体験学習イベント「瀬戸内こども調査団 in 宮島~世界遺産の宮島、奇跡の海から学ぶ~」を開催しました。
そしてこの度、その成果発表の場となる 広島電鉄ラッピング特別電車🚋
『海と日本プロジェクト号』の運行を開始🎊
10月7日には、広島電鉄宮島口駅構内で出発式のセレモニーが行われ、
調査団員とその家族が特別列車に試乗。車内では表彰式も行われました。
この特別な電車は11月7日までの約1カ月間、
広島市内と世界遺産厳島神社のある宮島へ向かう路線で通常運行されます👍
名産「カキ」と幻の「ミヤジマトンボ」を通して広島の海のピンチ!を知る
今回 調査団が調査したのは、G7広島サミットでも注目された 世界遺産「宮島」の海。
世界的な観光地であると同時に、宮島の海は広島名産『カキ』の養殖で有名。
さらに世界的に珍しいミヤジマトンボの生育地でもあります。
調査団員20名は宮島の海を徹底調査。
1日目は、地元の子どもでも知らない広島カキの秘密を調査するため、宮島の海のカキいかだへ。
広島の海の特徴がカキ養殖に上手く利用されていること、最近AIやアプリなど養殖の技術も日々進化していること、その一方で海の環境が変化し カキの生育不良が問題になっていること、養殖に使用する道具が海洋汚染(海洋ごみ)の原因になっていること、それらの問題への漁師さんたちの取り組みを学びました。
2日目は、宮島に7000年前から変わらず生息するミヤジマトンボの生息地を特別に調査しました。
専門家から、ミヤジマトンボが生息できる環境の特徴である潮汐湿地の特徴や、
原生林からの真水と干満による海水が混ざり合う汽水域があったからミヤジマトンボが生き残ってきたということを教えてもらいました。
生息地は、かつて瀬戸内海の各地にみられた自然海岸の姿であること。古来宮島自体が信仰の対象で開発を免れたこと。
その生息地ですら、人間の経済活動による気候変動による温暖化や異常気象、生態系の変化、海洋ごみの影響を大きく受けていることを学びました。
2日間の調査を通して彼らは、カキとミヤジマトンボは全く違う生き物であっても、宮島の海が「豊かな海」でなければ生きていけないことに気づきました。
そしてこの学びを 周りの家族や友達はもちろん、ひとりでも多くの人に伝えよう、という気持ちを強く持ちました。
イベントの様子はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001801.000077920.html
暑い中、2日間にわたって宮島の海について学んだ子どもたち。
夏休みの間に学んだことをしっかり整理して、9月にはさらに学びを深めるべく「(海とつながる)森づくり体験」をし、学びの成果「宮島新聞」完成させました。
さらに「宮島の海の生き物」をテーマにした絵やイラストを描きました。
完成した「新聞」と子どもたちの絵やイラストで飾られた世界唯一の特別電車は、
これから1か月間、毎日たくさんの人が通勤通学で利用し、全国や海外からの観光客も乗る、宮島線と広島市内を走ります。
さらに子どもたちの絵とイラストは、地元和菓子メーカーの特別限定商品に刻印し「宮島の海のいきもの饅頭」として特別パッケージで販売中です。
子どもたちが力を合わせて作った、世界にひとつだけの夢の電車🚋、そして宮島の海を感じるお土産「宮島の海のいきもの饅頭」。
「瀬戸内こども調査団」の子どもたちは、自分たちの、地元の海を大切に思い守っていくという決意表明が、一人でも多くの人の目に触れ、一人でも多くの人の手に渡ることを心から祈っています❕❕
◆「宮島の海のいきもの饅頭」概要
・販売場所/そごう広島店5階 『ヒロシマルシェ エット』
・販売価格/ 1,080円(税込み)
【「海と日本プロジェクト号」概要】
・広島電鉄 宮島線並びに広島市内線(広電宮島口駅~広島駅間)
・運行期間:10月7日(土)~11月7日(火)
参加した子ども・保護者からの声
☆調査団の子どもから
Q.今回の自分の新聞が掲出され、自分の絵でラッピングされた特別電車を見てどう感じた❔
A.感動した❕想像していたよりすごかった。
Q.新聞、絵・イラスト自分で点数をつけるとしたら何点❔
A.85点。(残りの15点は)他の仲間の新聞など見ると「そうかこんな書き方もあった」と思ったから。
Q.特別電車に乗った人にどんな風に見てほしい❔
A.地元の人でも意外に知らないこともあると思うので、「へえ~」を思ってみてほしい。
A.カキもミヤジマトンボも僕たちが海を守っていかないと生きていけないことを知って欲しい。
☆保護者から
・学校や親では教えてられないこと、体験させられないことを今回たくさん体験して帰ってきた。
・海に興味があったが、ただ好きということから、どうして海が好きなのか、
海が好きだったらどんな風に海とつきあっていくべきなのか、五感を使って感じて考えてくれた気がします。